八田流英会話道場:第五回
飛行機は実践的な英会話を磨く大チャンス
空手の型のように英会話をマスターしよう!
③ 中学2,3年生の乗客を想定
♠: How is the weather like in Dallas this time of the year?
この時期のダラスの気候はどんな様子ですか?
♦It should be pretty warm by now.
これから暖かくなります
♠: Do you live in Dallas?
ダラスに住んでいるの?
♦: No, I’m visiting my grandparents there.
いいえ、向こうに住んでいる祖父母に会いに行くんです
♠: How often do you visit them?
どの位の割合で会いに行っているの?
♦: I visit them at least twice a year, once during summer, and once during the holidays.
少なくとも年に2回、夏とクリスマスの時期です
♠:So, your parents come from there.
じゃあ、君のご両親はダラス出身?
♦: Yeah, my dad was born and grew up there. But he has been living in California for the last fifteen years.
はい、父は向こう生まれで若い頃を過ごしました。ここ15年は、カリフォルニアに住んでいます
♠: What do you do while you are there with your grandparents?
ダラスでは、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんと何をして過ごすの?
♦: My grandpa takes me fishing and deer-hunting. Also, he takes me to Rangers games.
祖父が釣りと鹿狩りに連れてってくれます。また、テキサスレンジャースの試合にも連れてってくれます
♠: It sounds like you have a great grandpa.
いいお祖父ちゃんだね
♦:Yeah, I sure do.
はい、その通りです。(文末のgreatが省略されている表現)
♠: Are you the only grandchild for him?
お祖父ちゃんの孫は君一人だけ?
♦:No, my dad’s younger sister lives just outside of the Dallas area and she has two daughters.
いいえ、父の妹がダラスの郊外に住んでいて、そこには2人の娘がいます
♦:Both of them go to elementary school there.
2人とも小学生です
♠: What about them? Do they visit you in California?
その彼女たちは? カリフォルニアに遊びに来るの?(What about them?は話題を確認するように入れる言葉で、日本語では、あまり同様の表現はなく、頭で日本語を英語にしながら会話をしているうちは使いにくい。形で覚えてしまったほうがよい)
♦:Yeah, they enjoy going to our beaches.
はい、近くのビーチに行く事が大好きです
♠:Disneyland, too?
ディズニーランドも?
♦:Yes, of course. They love it there.
はい、もちろん大好きです
【課外レッスン】
アナウンスに学ぶイントネーションのつけ方 日本の航空会社の機内アナウンスは、外国人にとって聞き取りにくいといわれる。それはズバリ、イントネーションのつけ方が弱いからだといえよう。もし、あなたの英語が外国人に理解されにくいのなら、同じようにイントネーションのつけ方を改善すれば、劇的に良くなるはずだ。イントネーションを置く単語は、少しゆっくり抑揚をおいて話し、それ以外の文章は早口で読んでも構わない。ここでは、機内アナウンスを例にとって、イントネーションを置く位置を再確認してみたい。
♥:This is a Japan Air Systems flight 1433, code-sharing with American Airlines 1320, bound for Honolulu.
この便はホノルル行き、Japan Air System1433便、American Airlines1320便の共同運航便でございます。
♥:This is operated by Captain Yoshida and his copilot Mr. Yamada.
この便の機長は吉田、副操縦士は山田でございます。
♥:I am the purser of this flight Ms. Nakajima. On behalf of the airlines and the entire crew on board, we would like to welcome all of you aboard.
私は客室を担当します、パーサーの中島でございます。日本エアシステムとアメリカン航空、ならびにクルー全員に代わりまして、皆様のお越しを歓迎申し上げます。
♥:The flight will take 7 hours and 15 minutes before we arrive at Honolulu International Airport. Please relax and enjoy your flight.
このフライトは、ホノルル国際空港到着まで、7時間と15分の長い旅ではございますが、ごゆっくりとおくつろぎ下さい。
また、JR山手線の車内アナウンスは理想的なイントネーションをしている。 たとえば“The next station is Shinagawa. The door on the left will open.” と必要な情報を正確に強調している。
これは、next(つぎ) Shinagawa(品川)、 door (ドア) left(左) open(開く)。と、必要な単語を並べただけではBroken Englishに近いが、これだけでも良く通じるはず。これが、イントネーションの本質だ。ただ単に単語を文章に並べるのではなく、必要な単語を強調することが、聞き取りやすさにつながる。
昔の話だが、「ハワイのローカルの人は、”Pigion English”、シンガポールのローカルの人は” Singlish”を話す」などと、口の悪い人は、地域による英語なまりを揶揄していた。しかし、彼ら英語は肝心な文章のポイントを明確にして話すので、大変わかりやすかった。
八田信男プロフィール
高校生のときから英語に興味を持ち、米軍キャンプに出入りをする。しかし、受験英語と実践の差に愕然とし、その後、生きた英語を学ぶために米国へ留学。シリコンバレーでビジネスマンとして活躍し、コミュニケーションスキルを磨き続ける。現在は第一線を退くも、責任のある立場を兼任。自らが体得した英語によるコミュニケーションのノウハウを広く伝えるべく、八田流英会話道場を設立する。
文/八田流英会話道場当主・八田信男