観光大国スペインが
経済危機に見舞われる背景3つ
秋のスペイン特集
スペインに旅行した時に、またはスペイン人の友達から、「スペインの経済は危ない!」って話を、聞いたことがあるんじゃないかしら?
といっても、スペインは観光大国で、見どころの多いすごく素敵な国。ラテンアメリカまではいかないけれど、スペイン人もラテン人。働かない国民性で、時間もゆったりしていて、人も暖かい。そんなスペインが危機と言われる理由はなんだと思う? 国際経済専攻で、スペインの大学に留学していた私が、分かりやすく説明してみるわね。
若者と移民の失業率が非常に高い
その理由として考えられるのは、社内で年長者を辞めさせずらい制度が整っていること。退職金が高いのね。若者は海外へ出て働くから、ロンドンやアムステルダムでも、よくスペイン人労働者を見かけるわ。
非正規雇用者やニートも多い
私がスペインに住んでいた頃、友達が働いてたカフェに遊びに行ったことがあるの。そうしたら、「彼女は観光シーズンの夏が終わったからクビになって、今は5人いた従業員が2人になっちゃったんだ。」って、他の従業員に言われたわ。
これが観光大国。シーズンジョブはごく当たり前のことなの。
特にアンダルシア地方で、危機が深刻
スペイン アンダルシア地方 マラガ
アンダルシア地方の有名都市といえば、セビーリャ、グラナダ、コルドバ、マラガにミハス。どれも温暖な気候と陽気な人たちが出迎えてくれる、素敵な観光地よ。でも、地方にいくと、仕事が本当に少ないの。工業分野で代表する産業がないのが原因ね。だから彼らは、産業の多い地域、バスク地方、首都マドリード、国際都市バルセロナの位置するカタルーニャ地方へと出稼ぎにいくの。
それでも私は、スペイン人の友人が大好きなの。だから、一刻も早くスペインの経済が立ちなおることを願っているわ。
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